テイエムジンソクとのコンビでみやこSを優勝し、遅まきながら今年重賞初勝利を収めた栗東の古川吉洋騎手。未だに私の中では阪神3歳牝馬Sを20歳と19歳の若手同期ジョッキーのワンツーで決めた印象が残っており、もう少しG1に顔を出してもらいたい騎手の一人と個人的に見ています。
来週のチャンピオンズカップへは、そのテイエムジンソクとのコンビで、勝ち負けの期待できるポジションで挑むことになりそうです。そうなると出来れば芝馬のほうでも良いお手馬がほしい所。そういった意味で見どころがあるのが今週日曜の京都メインレース京阪杯です。
ここ3戦四位騎手が競馬を教えるような内容で徐々に成績を伸ばしてきたヒルノデイバローですが、四位騎手がアットザシーサイドとのコンビで出走することとなりました。身体が2つ欲しいと言ったところかもしれませんが、その結果騎乗経験もある古川騎手に依頼が回ってくることとなりました。横山典弘騎手も乗っていたということから、厩舎からの期待の厚さも伺えます。
芝に転向後の京都では勝ち星こそないものの、5戦して徐々に順位を上げ前走、前々走では2度続けて2着、連対率にしても上り調子の40%なら及第点と言えるでしょう。今回のメンバーを見渡すと、G1馬セイウンコウセイ、前々走オパールSで先着を許し優勝した昨年のスプリンターズS3着馬、牝馬ながら力のあるソルヴェイグに、今年重賞勝ち星もあるメラグラーナなど、気の抜けないメンバーが集まりました。
テイエムジンソクも元々は乗り替わりにより主戦の座を射止めた馬でした。ヒルノデイバローには過去3度騎乗し1着1回、2着2回と連対率100%の活躍ですが主戦の座は奪えませんでした。果たして今回どうなるか、来年の高松宮記念へ向けても大事なレースとなっています。