26日(日)は京都1200mで「京阪杯」が開催。今年も臨戦過程が様々な16頭のメンバーが揃いました。スプリンターズステークスからはフィドゥーシア、メラグラーナの快速馬2頭が、スワンステークスからは2着のヒルノデイバロー、4着のビップライブリー、今年の高松宮杯の覇者セイウンコウセイ、そして同じ要件である京都1200mで行われたオパールステークスからは勝ち馬のソルヴェイグをはじめ計4頭が出走と、多種彩々の短距離路線の馬達が揃いました。
そんな中最も注目しているのは、これまで紹介した馬達とは別の路線から駒を進めてきた馬、前走大井競馬場で行われたJBCスプリントで4着と好走したネロです。
ネロは昨年の京阪杯の勝ち馬。逃げて4馬身突き放して重賞初制覇を果たしました。重馬場で開催されたこともあり、道悪に適性があったことも大きいですが、後続を寄せ付けない強い勝ち方でした。ただ、そこの好走から急に調子を落とし、次のレースとなったシルクロードステークスで1番人気に推されるも11着と大敗し、その後も10着、8着、16着と燦燦たる結果が続きます。
2走前のスプリンターズでは最下位の16着に惨敗し、復活の気配もなし。下手するとこのまま引退か?とも思ったファンもいたことでしょう。ところが、次に選んだのはなんと1200mのダートG1。デビュー後初のダートとなりますが、いきなりのG1「JBCスプリント」に出走してきたのです。いくら相手が弱くなっても・・・と思われていたところが、勝ったニシケンモノノフ、2着コパノリッキーとタイム差なしの4着と好走したのです。
昨年重馬場の京阪杯を制していることからも、ダート適性はもともと高い馬であった可能性は否めませんが、この季節がネロにとって良かったということかもしれません。ネロにとって調子が上がる季節に、昨年楽勝したレースに出走するのですから、ここは再度好走して2年連続の勝利を挙げる可能性も無いとは言い切れません。
斤量が58kgというのは他馬との比較上かなり不利だと言えるかもしれませんが、昨年勝った時が57kgで4馬身0.7秒差だったのですから、多少タイムが掛かったとしても十分逃げ切れる計算になります。さらに、ネロに今回乗る吉原騎手は金沢競馬のNo1ジョッキーです。ネロにこれまで乗ってきた騎手を見てみると、戸崎騎手で3勝、内田騎手で1勝2着6回と地方騎手との
相性は抜群です。
ということで今年の京阪杯は、昨年の覇者ネロが復活の季節に相性の良い地方競馬騎手とのコンビで2年連続の勝利を果たしてくれると予想して勝負したいと思います。