前走JBCクラシックでは1番人気に支持されながら、いつもの粘り腰もなく4着と馬券対象外へと敗れてしまったアウォーディー。武豊騎乗により毎度上位人気に押し出されるため意外と言えば意外なのだが、アウォーディーには未だ中央G1の勝利はない。G1では地方交流のJBCクラシックを昨年勝利したが、多数あるダートG1の中で中央G1は年に2度しかないため非常に重要な勲章である。今年のフェブラリーSはドバイWCへ直行のため出走を回避したため、今回のチャンピオンズカップは是が非でも欲しいタイトルだ。
また、JBCクラシック以来勝利自体からも遠のいている。掲示板は外さず馬券にも繋がる善戦もしている辺りは流石だが、勝ちに中々結びつかない。アウォーディークラスの馬になると使うレースはG1中心にならざるをえないためある程度の敗戦は致し方ないところ。本賞金が多いことはローテーションを組み立てる上では良いことだが、ハンデや別定戦では斤量に直結してくる。アウォーディーほどの馬であれば60kgを超える斤量で出走することになりかねず、流石にこれは酷と言っていいだろう。
アウォーディーに限らず、殆どの競走馬に共通していることだが、重い斤量でのレースはかなりの負荷がかかり、故障の要因ともなり得る。優勝と2着では賞金も名誉も段違いかもしれないが、勝利から離れているとは言っても射程圏内にはとどめている、故障のリスクを上げてまでG2、G3に出走する必要はない。
今週の追い切りではしっかり仕上げてくることだろう。今年はドバイと大井でしか競走していないが、今回は中京ということで輸送距離も大幅に短縮される、昨年も2着となった舞台。特に疲れも引きずっておらず、ここまで順調にきているため何とか中央のG1を手にしたいところ。相手には強豪が揃ったが、能力ではアウォーディーにも不足なし。後は展開次第だが、前に行く馬なので逃げ馬をしっかりとマークして、横綱相撲で押し切ってもらいたい。