先週行われたエリザベス女王杯は名牝ジェンティルドンナから遂にG1馬の産駒が誕生するという快挙が達成されたとともに、海外から参戦のマジカルラグーンが実績を考えると不可解と思えるシンガリ負けを喫するという記憶にも記録にも残るレースとなりました。
今週もG1連戦は続き、秋のマイル王決定戦となるマイルチャンピオンシップが日曜阪神競馬場のメインレースに組まれています。
3歳勢はNHKマイルカップ組からセリフォスにレーン騎手、ダノンスコーピオンに川田騎手と、いずれも馬券検討するうえで気になる騎手が確保されており、古馬相手にどこまでやれるか注目となっています。
また4歳牝馬ソダシも札幌記念敗退、さらに続く府中牝馬Sではイズジョーノキセキの強襲により2着に敗れており、桜花賞と同じ舞台となる阪神芝1600mで、牡馬相手に結果を残せるかどうか、今回も上位人気が想定されているだけに注目といえそうです。
混戦模様となる今年のメンバーだけに大荒れは期待しにくいものの、実績のわりに今年はおいしいオッズがつきそうなシュネルマイスターに注目しました。
昨年は横山武史騎手騎乗でこのレース2着に入っており、その後はドバイターフで思わぬ大敗を喫したものの安田記念2着とマイル路線ならさすがと思える戦績を残しています。
今回魅力と思えるのが、馬に刺激を与える意味もあっての選択かと思われたスプリント戦を経てきたローテーションです。
適鞍とはいいがたいスプリンターズステークスをあえて叩き台に選んだことが今年は昨年以上に吉と出るのではないかと見ています。
同様に適距離よりも短めを使うという戦略は、古くは1999年のジャパンカップでスペシャルウィーク相手に2着と健闘した海外馬のインディジェナスなどがいます。また、短距離でスピ―ド競馬を経験させた後の距離延長は、馬券的には人気が上がって来にくいケースともいえます。
ルメール騎手にとっても、この馬とのコンビではNHKマイルカップ以来のG1勝利が掛かるだけに、期するものがあるのではないでしょうか。