大物輩出が多いレースとして印象深いのが、今週土曜東京メインレースに組まれている2歳オープンのG3の東スポ杯2歳ステークスです。
昨年の勝ち馬イクイノックスは、クラシックは善戦にとどまったものの、秋の天皇賞で古馬撃破を成し遂げており、また一昨年の2着馬タイトルホルダーは後に菊花賞、春の天皇賞、宝塚記念を制するなど、2着馬も出世の可能性があるレースとなっており、今年は登録11頭と少な目の開催となりそうですが、来年、さらにそれ以降の活躍が見込める出世レースといえそうです。
短期免許で来日中のレーン騎手は善戦が続くジョウショーホープ、ムーア騎手はダートで初勝利を挙げたドゥラエレーデにそれぞれ騎乗予定となっており、想定ではそこまでの上位人気にはならなさそうですが、鞍上が強力なだけに馬券検討では悩ましいところです。
今年は登録馬すべて1勝馬ということもあり、血統面での人気や鞍上で人気する馬たちもいて、予想は難解となりそうですが、実績、鞍上ともに申し分ない1頭として狙ってみたいのが、半兄にスプリングS勝ち馬のフライングアップルがいるエピファネイア産駒のテンカノギジンです。
デビュー戦では後方11番手に控える競馬から末脚を伸ばしてクビ差の接戦を制しています。
美浦・手塚厩舎の管理馬で、星野壽市オーナーのタッグといえば、桜花賞を制したアユサンがおり、先々を考えても魅力的な1頭といえそうです。
懸念材料としては、強力な逃げ馬が今回登録がなく、どの馬が先行、ハナを切るか展開が読みにくい点がありますが、直線の長い新潟競馬場の芝1800m戦を制しており、今回も戸崎騎手がパートナーを組むだけに、位置取り含め勝ち負けが期待できそうな1頭といえそうです。