今週は2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズが開催されます。2戦2勝の重賞勝ち馬かつ新種牡馬オルフェーヴル産駒の2頭ラッキーライラック、ロックディスタウンに注目も人気も集まりそうな今回ですが、他の出走馬たちに付け入るスキは果たしてあるでしょうか?
出走していれば有力候補の一角だったであろうダイワメジャー産駒・アマルフィコーストの回避は残念でしたが、対抗馬はまだまだいます。2戦2勝で阪神JFへ挑むのは総勢5頭いますが、重賞ではなく条件戦からの勝ち上がりということで少し存在感の控えめな素質馬マウレアに注目してみたいと思います。
全姉には桜花賞馬アユサンのいる血統背景で、キズナやラキシスなど最近注目されることも少なくなったものの結果の出ている父ディープインパクト×母父ストームキャットの黄金配合だけに、G1でも格負けしないポテンシャルは秘めていることでしょう。また、このレースに関しては過去10年でディープインパクト産駒が唯一2勝をあげており、やはりG1で目の離せない存在と言えるでしょう。
鞍上に迎えるのは全国リーディングこそ譲りそうですが、関東での位置は死守している戸崎騎手。リーディング争いほどG1では存在感を示せていないだけに、デビューから手綱を取っているお手馬でのG1制覇はファン共々熱く望んでいることでしょう。
幸い本賞金900万で抽選もなく出走も可能なため、除外も考慮に入れて他のレースと両睨みにせざるを得ない1勝馬陣営と比べて仕上げの面で優位な環境です。ゴールドドリームを8番人気でチャンピオンズカップ優勝に導いたムーア騎手や、直前まで乗り馬が定まらなかったジャパンカップのシュヴァルグランのボウマン騎手のように、「人気馬ばかり乗っているから外国人騎手は勝てる」という言い訳も通らなくなってきています。そういった意味でも、やはり日本人騎手の奮起を期待したいところですね。