2017年のクラシックも10月の菊花賞をもって幕を閉じました。今年の春の3歳戦線を最も沸かせた1頭と言っても過言でもないファンディーナが、阪神土曜9Rのリゲルステークスを仕切り直しの舞台として選んできました。皐月賞は牝馬ながらに1番人気、秋華賞でも2番人気となりましたが無冠のままクラシックを終えました。

フラワーカップから皐月賞というローテーションも異色なら、背負った人気も1番とこれまた異色の出走馬ということで強烈な印象を残したファンディーナ。G1, G2で戦ってきた彼女ですが、ここへきて一気にレースの格を下げての出走となりますが、同様の目論見をもった陣営が多いのか相手関係は意外と強力になりました。

まずはダービーにも出走しているサトノアーサー。こちらもファンディーナと同じディープインパクト産駒で、阪神競馬場との相性を考えるとファンディーナより優勢といえます。その他にもNHKマイルカップ上位組のボンセルヴィーソ、レッドアンシェルなど多数同世代が出走してきます。

そして古馬勢からは、芝・ダートともにこの距離で堅実な成績を残しているダノンリバティ、今年阪急杯を勝利しているトーキングドラム、そして先日のマイルCSでは6着まで追い上げているブラックムーンなどG3と言われても不思議でないメンバーが揃っています。

ファンディーナにとって有利なのは53kgの斤量と、主戦の岩田騎手が乗り替わりなく継続騎乗という2点。皐月賞での敗戦は牡馬相手であり、69年ぶり牝馬優勝という大記録に浮足立っていた面もあるかもしれないが、秋から牝馬路線に切り替えても成績が伸び悩んでいるというが実情。春までの馬だったのかまだまだこれからなのか、注目してみたいレースです。