騎手としての現役時代には「牝馬のミッキー」とまで言われた松永幹夫師。調教師になってからもその傾向は続いているのか、先週のラッキーライラックでも金星を獲得しました。そんなラッキーライラックとコンビを組んでいるのが石橋脩騎手ですが、美浦所属騎手にして松永厩舎有力馬の主戦を務めるというのは珍しいことではないでしょうか。
見事2歳女王に輝いたということで、来年の牝馬クラシックでも引き続きパートナーを組んでいくことになるでしょう。そして、先週の騎乗を見てか今週も有力牝馬2頭の騎乗依頼が入っています。イケメンジョッキーとして名前の上がることも多い騎手なのでモテる男は何とやらといったところかもしれませんが、今週に限っては来年の牡馬クラシックでコンビを組めるような牡馬にモテたいことでしょう。
さて、それでは肝心の有力牝馬2頭のご紹介をさせていただきます。まずは日頃から騎乗している堀厩舎のレジーナドーロ。父はキングカメハメハで、2008年桜花賞馬のレジネッタの第4仔にあたります。今週漸く新馬戦ということで未デビューですが、ここ2週間は古馬相手にも互角の動きを見せており、秘めた能力に期待が高まります。
続いて、美浦・斎藤誠厩舎の管理するオーケストラ。こちらも全姉にヌーヴォレコルトのいる良血統です。同厩舎・同馬主の全姉妹ということで姉の主戦騎手を務めた岩田騎手の起用を予想していただけに少し意外な組み合わせとなりました。こちらも6日の追い切りでは古馬のオープン馬相手に先着し、前述のレジーナドーロ同様に、良血馬の能力を余すこと無く発揮している模様です。
レジーナドーロは日曜中山の芝1600mの牝馬限定、オーケストラは土曜中山の芝1800mの混合戦をそれぞれ予定しています。両頭ともに勝利して不思議ない動き、血統背景ですが、石橋騎手にしても勝ったら勝ったで、来年は早くも悩ましい1年になってしまうのかもしれませんね。