今週の中山競馬場の土曜日のメインレースは、牝馬限定重賞「ターコイズステークス」。登録メンバーを見渡してみても非常に人気が割れそうな一戦で、配当妙味がかなり期待出来るレース。重賞に格上げされてから今年で第3回目となるが、記念ずべき第1回目の開催で295万馬券の高額配当が飛び出すなど初回から波乱の一戦となった。

オープン時代から波乱傾向にあるレースで、その傾向は重賞になってからも続いているようだ。そんなターコイズステークスで今回注目したいのはフロンテアクイーンだ。準オープンの身ではあるが、メンバーの薄いここは重賞制覇のチャンス。今年の春に出走したヴィクトリアマイルでは8着と大きく崩れたが、その後の条件戦では3着→2着→2着と安定した競馬を続けている。

今回はG3の一戦ではあるが、正直メンバーレベルはそれ程高くはない。登録馬の中で優勝候補の最右翼となりそうなのはローズステークス1着、秋華賞4着のラビットランで、その他の有力馬は横一線といった感じだ。どの馬にもチャンスはあると見て良さそうだ。

フロンテアクイーンは中団待機策を得意としており、2走前も今回と同じ中山の1600mを走り、道中は中団で脚をため、直線外目から33.3秒の脚を使って伸びて2着に健闘。オープンではワンパンチ足りない印象もあるが、立ち回りは器用なので中山マイルの適性はかなり高い馬でもある。

ただ、馬券的には連対してくれればそれで充分。頭勝負よりは連勝負の方が向いてそうだ。もちろんこのメンバーなら勝ち切ってもおかしくないが、万全な連勝負が妥当。とは言え、この人気だからこそ頭勝負をするのもアリと言う考え方も出来る。馬連と馬単を半分ずつ購入するという作戦もあるし、ここは皆さんの馬券スタンスによって大きく分かれて来るところでもあるので、買い方については皆様次第といったところでしょう。

牝馬で来年は5歳となる。そろそろ重賞タイトルがほしいところだ。今年に入ってからは安定感を増してきたフロンテアクイーン、悲願の重賞初制覇に期待したい。