トーセンラーがディープインパクトの後継種牡馬になりそうな3つの理由

電撃引退となったキズナ。オーストラリアで輝きを再度はなったリアルインパクト。京都ならお任せのトーセンラー。モーリスに敗れはしたものの安田記念2着後の飛躍が期待されていたヴァンセンヌ。クラシックで人気するも結果が出ず、マイル路線に行ってもG1戴冠までは至らず、終わってみたらなんとなく迷走したまま引退となったワールドエース。今年はディープインパクト産駒の種牡馬入りラッシュと言える年となりました。今あげた中ではトーセンラーがすでに昨年の有馬記念後に引退し、すでに今年の種付けを終えています。

それぞれ父を超えた馬たちか?というとそれはどうかとは思いますが、オルフェーブル、ゴールドシップ、フェノーメノが父を超える活躍をしたと思えるステイゴールドのように、今後もますます枝をぜひ広げてほしい種牡馬の1頭ではあります。

値段を見ると、キズナは種付け料250万円と発表がありました。高いか安いかといえば微妙なラインではあります。目立つ戦績はダービーのみの勲章なので妥当といえるのかもしれません。では本当にお得な種牡馬はこの中でどの馬なのか?わたしはトーセンラーではないかと考えます。リアルインパクト、ヴァンセンヌは短距離~マイルをイメージして種付けされることが予想されますが、強力なライバル・ロードカナロアがいます。サンデーの血をもつだけに繁殖牝馬も選ばざるを得ず、いかに社台スタリオンステーションでスタッドインとはいえ、険しい道のりといえるでしょう。

キズナはパフォーマンスが古馬になって落ちたのが響く印象。成長力で疑問符がつくかもしれません。ワールドエースは自身の成績はいまいちですが母系が優秀なだけにお手ごろ価格の種付け料で、ブラックタイドのような一発のある種牡馬となれそうですが良質の繁殖牝馬は他に流れるでしょうし、打率はよくないでしょう。そういう意味でもトーセンラーにわたしは期待しています。

その理由は主に以下の3点になります。

  • マイル、長距離、どちらのG1でも結果を出している。
  • 古馬になってからの成長力。
  • 繋養先のレックススタッドの評価が高い。

レックススタッドはスクリーンヒーロー、ローエングリン、スペシャルウィーク、ホワイトマズルなども繋養しており、産駒も活躍している実績のあるスタッドで、そこの評価が高く生産者が求めるスピードも兼ね備えているとなると、トーセンラーの未来はかなり明るいのではないかと見ます。あとは繁殖牝馬の質にかかってきますので、初年度産駒の活躍を今から楽しみに待ちたいと思います。POGではおそらく人気しない血統ですので、今後ぜひ覚えておいてほしい種牡馬です。