【中山大障害2017予想】最強障害馬オジュウチョウサンを負かせるのは“あの馬”しかいない?

最強障害馬を決める中山大障害。障害レースを7連勝中&重賞3連勝中のオジュウチョウサンが最強障害馬であることは誰もが納得するところでしょう。この7連勝中も、3馬身1/2差→1馬身1/2差→1馬身1/2差→9馬身差→2馬身1/2差→3馬身1/2差→大差と、完勝続きなのですから、なおさら中山大障害の結果を待たずに最強障害馬はオジュウチョウサンで決まりと言えそうです。

しかし競馬というスポーツは、とくに障害レースにおいては最後の最後まで何があるかわかりませんし、最強とされている馬を負かすことが醍醐味というもの。ただ、さすがにこれまで対戦してきてどの馬も勝てていないということはまぎれもない事実ですし、今回上り馬らしき馬も特にいなさそうな状況を見ると、やはり今回もオジュウチョウサンが中心と見るのが妥当でしょう。

オジュウチョウサンに対抗できるのはこの馬しかいない?!

オジュウチョウサンの7連勝中のレースを振り返って見てみると、1頭だけ最強障害馬を負かせる可能性がある馬がおりました。その馬は、オペラハウス産駒のウインヤードです。

オジュウチョウサンが2連勝目を果たした昨年6月の東京ジャンプステークス(J・G3)で、ウインヤードはオジュウチョウサンの2着に入着。このレースでは先に抜け出したオジュウチョウサンを猛然とウインヤードが追い上げ、最後の直線では一瞬並びかけるかというくらいの勢いを魅せオジュウチョウサンに迫っていきました。さすがにラスト100mで脚色が同じになり逆転はできなかったのですが、7連勝の他の6戦は最後の直線でオジュウチョウサンが差を広げる一方的なレースだったのに対して、この1戦だけはオジュウチョウサンが追い上げられた唯一のレースだったのです。言い換えれば、7連勝の中でオジュウチョウサンを一番迫って苦しめたのがウインヤードだったのです。

しかし、その後も連勝記録を伸ばし続けるオジュウチョウサンに対して、ウインヤードは6戦して1勝のみとオジュウチョウサンに一番迫った馬とは思えないほど散々な結果に終わっております。しかも、前走半年の休み明けで挑んだオープン特別の秋陽ジャンプステークスでは11着と大敗しております。

これでは最強障害馬を負かすなんてことはまず無理ではないだろうかと思わざるを得ないでしょう。しかしもともとウインヤードはムラ駆け、大駆けタイプの馬。ウインヤードが初障害で勝利した時は8番人気で勝利し、オープンで初めて連に絡んだ時が14番人気、そしてオジュウチョウサンに迫ったレースでも11番人気とムラ駆け、大駆けをしてきております。

このようなタイプの馬はいきなり走ってしまうので過去の着順などがあまり参考にならないケースが多いのです。もともとポテンシャルは高いのですが、その能力を安定して発揮できないだけであって、歯車がうまく嵌れば好走し、いきなり強い競馬を見せてくれることがあります。

これまでのどの馬よりオジュウチョウサンに迫った馬です。実力はあるはずですから、あとはうまく嵌ってくれさえすれば逆転する可能性は他のどの馬よりあるでしょう。前走は半年の休み明けだったので2走目の上澄みは大きいはずですし、オペラハウス産駒と言えば2011年の中山大障害を勝ったマジェスティバイオをはじめ障害の活躍馬が多く、一時期には「障害界のサンデーサイレンス」と言われたこともあるという血統的背景を持っている点も好材料です。

ということで、中山大障害は最強障害馬オジュウチョウサンを負かせるとするなら、オペラハウス産駒のウインヤードしかいない!と予想して、勝負をしたいと思います。