2018年の中央競馬の開幕とともに行われる中山・京都の金杯レース。出走時間は中山の方が早いので京都金杯は2杯目の乾杯ということになります。その音頭取りの有力候補として注目しているのは、叩き3走目のクルーガーです。
秋初戦は半年の休み明けで富士ステークスに出走し3着。2走目はマイルチャンピオンシップでG1に初挑戦しますが7着に敗退。しかし、勝ったペルシアンナイトからは0.3秒差と僅差の内容。馬体重が過去最高の538kgだったということで多少重め残りとなったことも考えれば善戦したと言えるでしょう。
今回は京都金杯の追い切りでは坂路で4ハロン53.3秒、上がり1ハロン11.7秒と切れる末脚を披露し抜群の内容。各種スポーツ新聞の調教診断でも軒並み「Sランク」や「優秀」と高評価されており、状態の評価が高いです。一般的に競走馬が一番走れるのは叩き3走目と言われておりますが、調教の内容からも期待ができそうな状態であることが窺えます。
今回浜中俊騎手へと乗り替わりになりますが、追い切り後は「11秒7なんて、僕は初めてじゃないかな。イメージ通り瞬発力があるし乗りやすい」と良すぎる時計に驚きながらも好感触を掴んだ様子。浜中騎手としても怪我に悩まされた昨年と一昨年を払拭するためにも、この金杯で勝って新年から良い流れを作りたいところでしょう。
大外枠を引いたことやテン乗りの騎手ということで人気が落ちそうな今回は狙い目。同じ条件のG2マイラーズカップを勝っている実績や抜群の追い切りからも狙ってみたい1頭です。