来年のことを言えば鬼が笑うと言いますが、さすがに1月の時点で言っているようでは鬼でなくても気が早いと思われるかもしれません。しかしながら、この馬の動向に関しては許されるのではないか。有馬記念で有終の美を飾ったキタサンブラックがいよいよ今年から種付けを開始します。父ブラックタイドはディープインパクトの全兄という血統背景だっただけに、産駒数こそ少ないものの大物が出たというのは不思議ではなかったのかもしれません。
種付け料は受胎条件で500万円の設定価格になりました。順当と言えるかもしれませんが、戦績だけでなく種付け料でも早くも父を超えてきましたが、この価格には強気な印象を受けました。母父サクラバクシンオーも日本古来の血を引く血統とも言えます。ビッグアーサーも種牡馬入りしているため父系としてもまだまだ活躍中ですが、系譜を少しでも繋げるため、ぜひキタサンブラックにも頑張ってもらいたいところですが、果たして初年度からこの金額でどんな花嫁が集まるのかも注目です。
昨年はロードカナロア、オルフェーヴルが新種牡馬として注目を集め、それぞれステルヴィオ、ラッキーライラックと言った目玉産駒で早くからアピールに成功しました。初年度産駒の出来が今後を左右するのは種牡馬にとっての宿命とも言えます。大物の種牡馬入りは、どんな産駒を送り出してきてくれるか、胸をときめかせる一大イベントとなります。
続いて、キタサンブラックの1歳の全弟の所属先が内定しました。オーナーはDMMドリームクラブということで、テレビCMでもお馴染みDMMバヌーシーのクラブ馬となるでしょう。管理調教師は清水厩舎からかわり、新規開業と成る武幸四郎厩舎となっています。
いきなりの大役を任されることになった幸四郎調教師ですが、美浦・藤沢厩舎のもとで修行したり、今年3月の開業に向けて着々と準備を進めているようです。こちらもデビューは順調なら来年2019年夏以降、鞍上にはキタサンブラックの主戦でもある武豊騎手を迎え、兄弟のタッグが期待されます。