今年はお正月からルメール、デムーロの外国人コンビがともに騎乗停止でお休みということもあるのか、昨年のリーディングジョッキー争いでは苦汁をなめさせられた戸崎圭太騎手が重賞3連勝という完璧な記録でスタートした2018年。今年は捲土重来で日本人騎手の発奮が見られるか、はたまた安定のルメール騎手、一発のあるデムーロ騎手が立ちはだかるか、楽しみな一年がスタートしました。
昨年を振り返ると、短期免許での来日を含め、乗り替わりでの外国人騎手という流れが非常に多かったように思えます。厩舎サイドはなぜここぞというレースで外国人ジョッキーを頼るのか?日本で運営されるレースである以上、あくまで外国人は助っ人であり、主役は日本人であってもらいたいものですが、乗り替わりが致し方ない部分もあることを数字から見ていきたいと思います。
昨年の平地レースでの連対率を見てみますと、日本人騎手の1位は戸崎騎手の.321、続く川田騎手が.313となり、3割を超えたのはこの2名のみでした。ちなみにキタサンブラックでもお馴染み、JRAの顔と言っても差し支えない武豊騎手でも.278に留まりました。それに対して外国人ジョッキーの連対率を見てみると、モレイラ騎手が.431、ルメール騎手が.417、M.デムーロ騎手が.412、ムーア騎手が.395、C.デムーロ騎手が.329とよく名前を見るジョッキーはやはりさすがの一言。
その他に印象に残るところで言えば、ジャパンカップを制したボウマン騎手は.269、ジャンダルムでデイリー杯2歳Sを制したアッゼニ騎手は.172と、全員が全員大活躍というわけにはいかないのはもちろんのことですが、それでも4割を超える連対率となると、厩舎だけではなく馬主サイドも外国人騎手に頼みたいと思うのは仕方ない面があることがわかります。
馬券を購入する立場から見たら勝率含め3着内率がもちろん重要になってきますが、オーナーサイドからすればたとえ勝てなくても、1つでも上の順位を取ってきてくれる可能性の高い人に頼みたいと言われればぐうの音も出ません。判官贔屓という言葉もありますが、投資している金額も大きいだけに無責任に義理人情を求めるのも限界があるでしょう、ここぞの場面で外国人ジョッキーを選択するという流れは必然かもしれません。
特に4割超えとなると全盛期の武豊騎手でもめったに見られない大記録でもあります。地方出身、外国出身騎手が上位を占める中、はたしてJRA生え抜きが意地を見せられるか。2018年はリーディングジョッキー争いに加え、各騎手の連対率等の数字にもぜひ注目してみてください。