2歳G1増設は最優秀2歳牡馬にどのような影響を与えたか?

例年物議を醸すJRA賞の選定が行われました。みなさんそれぞれに応援馬もあることでしょうから、年間の活躍度が際どい場合などはその思いもひとしおといったところでしょう。今年わたしが個人的に興味深く見ていたのが最優秀2歳牡馬でした。牝馬はこれまでどおり2歳G1が阪神ジュベナイルフィリーズ一本ということでラッキーライラックで納得と言った所ですが、牡馬に関してはホープフルSがG1に格上げとなったことで、タイムフライヤー・ダノンプレミアムどちらに軍配があがるか注目していました。

結果はタイムフライヤー13票に対しダノンプレミアムが275票という大差に終わりました。前提条件で言うなら、クラシックを見据えたときに近年不調の続く朝日杯FSに比べ、昨年のダービー馬レイデオロを輩出したホープフルS勝ち馬のほうに注目は集まりそうだっただけに、無敗でG1を制覇したダノンプレミアムにそれだけインパクトがあったということでしょう。

とは言え、20倍もの差を付けられたのではタイムフライヤーファンも腹に据えかねるものがあるのではないでしょうか。競馬を支えているのは記者ではなく競馬ファンということを考えると、有馬記念・宝塚記念と投票の下地ができている以上、集計の手間は増えてしまいますが、競馬ファンの声も反映できるシステムになると一層盛り上がるのではないかと思います。