JRAの主力どころは年末に集中して出走してくるため1月のG2となるとメンバーが手薄になってくるのは致し方のないところ。ましてやハンデ戦ともなればダメ元での参戦も多くなることもあり、そのままG1へ直結とはいかないレース、それが今週開催の日経新春杯です。
今年は開幕から重賞3連勝と戸崎騎手が景気のいい勝ちっぷりを見せましたが、今週からはデムーロ、ルメール騎手も戦線復帰となるためいよいよ本番といったところです。
昨年覇者のミッキーロケットが今年も参戦ということで実績から見ても人気を背負うことでしょう。鞍上もすっかり主戦の座が板についた和田騎手が務めます。その分ハンデは重く見込まれていますが、このメンバーあいてなら斤量どうこう言うわけにはいきません。
とは言え、せっかくのハンデ重賞なのでここは穴から検討に入りたいと考えて目に付いたのがヒットザターゲットです。ここ数戦の戦績と今年10歳の馬齢を見れば買いにくいのは一目瞭然でしょう。しかし、内枠、特に1, 2枠に入ったときにオッズを問わない走りを見せてくれる魅力のある馬でもあります。歴史のある馬だけに古い話になりますが、2013年の京都大賞典では単勝万馬券で勝利しており、今回の舞台京都コースでも期待の持てる1頭です。
追い込み馬は4コーナーで外を回すイメージが強いかもしれませんが、ヒットザターゲットに関してはとにかく内にこだわって最後の直線にかける競馬が合っているように思えます。メンバーを見渡せば、ミッキーロケットと唯一互角と言える実績は持っている馬でしょう。今回枠は4枠4番を引きましたが、ここ最近では一番内の枠番です。12頭立ての4枠なら絶好枠と言えないまでもチャンスは生まれやすい枠番を引けたと言っていいのではないでしょうか。
トップクラスと走ることが多かった昨年と比べると、ガクンとメンバーレベルも下がる中で内目の枠を引けた今回はまさに狙い目。この条件ならヒットザターゲットをぜひ馬券検討に、いや、軸にしてもいいのではないか、というくらいにチャンス到来と言えますので、ぜひ注目してみてください。