場所によってはホワイトクリスマスになりそうな土曜日、阪神競馬場では阪神カップが行われます。例年頭数が揃う難解レースで、今年もフルゲート18頭が揃いました。昨年のこのレースで快勝したグレナディアガーズが人気の中心となりそうですが、約半年ぶりのレースということで波乱の気配も十分。
その中で注目しているのは唯一の3歳馬プルパレイです。ブルパレイは、3月のファルコンステークスを制した重賞ウイナー。その後は5戦していずれも二桁着順と急に大敗が続いています。とは言え、夏を休養して復帰した秋の2戦は順位以上の競馬をしたという印象を受けます。
復帰緒戦となったオーロカップでは、先行して4番手追走から他馬が伸びている中で伸びきれずに10着敗退。ただ、勝馬からは0.5秒差ですから大きくは負けていません。最後には不利もあったことを考えれば悲観する必要はない一戦であったとも言えそうです。
そして休み明け2戦目だった前走京阪杯では、思い切って抑えてほぼ最後方からの競馬を展開。最後の直線では最短距離となる最内から上り最速で追い上げての12着。勝馬には強い競馬で突き放されましたが、2着馬とは1秒しか差がありませんでした。しかも、前走も最後の直線で不利があったのでこの差は十分縮まりますし、もともとプルパレイは1200mよりも長い1400mや1600mに実績のある馬なだけに叩き3走目となる今回の方が走れる態勢は整っているのです。
さらにプロパレイの父は皐月賞馬イスラボニータです。イメージ的には左回り巧者、中長距離のG1戦線での活躍の記憶があるファンが多いかもしれませんが、この阪神カップに関しては、イスラボニータが走ったレースの中で一番短い距離ながらも2着、1着といい結果を残しています。余程相性がよかったのかもれしれません。
その父が制した5年後にその産駒であるプルパレイが出走してきたのは何かの縁。ここ5走連続二桁着順からの豹変だって期待できるはずです。ということで今年の阪神カップは、父の制したこのレースで近5走連続で二桁着順のプルパレイがきっちりと豹変して高配当を演出してくれることに期待して応援したいと思います。