21日（日）の中京メインは「東海ステークス」。勝った馬にはフェブラリーステークスの優先出走権が与えられるということもあり、2018年最初のG1を占う意味でも重要なレースと言えるでしょう。

今年は昨年のチャンピオンズカップで2着と好走したテイエムジンソクを筆頭に、現在ダートオープン戦を連勝中のディアデルレイ、チャンピオンズカップに出走し12着のローズプリンスダム、13着のモルトべーネ、オープン戦を連続3着と地力強化のシャイニービームといった近走好走組と、中京ダートで実績のあるアスカノロマン（2-0-1-1）、オールマンリバー（2-0-0-0）、サルサディオーネ（2-0-0-0）、ドラゴンバローズ（2-3-0-1）、サンマルデューク（1-0-1-0）といった中京得意組がいい具合に揃って、16頭という出走頭数と非常に面白いレースとなりそうです。

そんな中でも注目しているのは、前走のチャンピオンズカップで12着だった4歳馬ローズプリンスダムです。前走は14番人気で12着ということで見せ場なく終わったのですが、夏は11番人気と低評価だったレパードステークスを勝利しており、穴を開けた実績もある馬。それでも3歳馬限定での勝利だったこともあってか、特に注目もされておらずの14番人気でした。

結果は12着でしたが、勝ったゴールドドリームとは0.7秒差とそこまで驚くような差を広げられたわけでもなく、レースを改めて見ても、直線では踏ん張って最後までじわじわと伸びており、まだまだ成長の余地もある馬。それも経験の浅い3歳馬だということを考えると、厳しい流れのG1を走りきった経験はかなりのプラスになるでしょう。

血統面で見ると、父はドバイWCを勝っているG1馬のロージズインメイです。まだ産駒ではそこまで活躍馬はできおりませんが、短距離界では芝・ダートともに活躍したG1馬のドリームバレンチノなどが有名です。ダートで活躍する馬が登場しても不思議ではない血統背景もあります。

ということで、明け4歳となったローズプリンスダムの成長力に期待するとともに、ぜひともここは勝って父に続いてG1出走へ向けて大きな弾みをつけてもらいたいところです。