【東京大賞典2022予想】ここは“確勝級”か?絶対に狙うべき「本命」とは

いよいよ29日は今年最後のG1レース「東京大賞典」が大井競馬場で開催。正真正銘今年最後のG1で高額配当を狙いたい!というファンも少なくないと思うが、過去10年の傾向と見ると「1番人気」が複勝率90%、「2番人気」と「3番人気」はいずれも複勝率70%となっており、上位3頭が圧倒的な安定感を誇っている。下手に狙いすぎるのは禁物と言えよう。

今年は帝王賞の覇者・メイショウハリオ、オープン連勝中のウシュバテソーロ、今年地方交流4連勝を果たしたショウナンナデシコあたりが上位人気に推される可能性が高い。まずはこの3頭の取捨をどうするかが最大のポイントとなりそうだ。

まずはウシュバテソーロだが、こちらは地方コース自体が今回初となる点がポイント。地方の砂が合うかどうかは走ってみないと分からないが、未知なところで割り引きたくもなる。また、走法的にこれまで後方からがほとんどで、最後の直線で豪脚使ってごぼう抜きというパターンで強いインパクトを残してきた。ただ、大井は直線も短く坂もない。中央の広くて長い直線でこそ活きそうな決め手が地方の舞台でも活きるかどうかは疑問だ。

地方の実績で見るならショウナンナデシコが3頭の中では最上位だ。今年は地方交流重賞を8戦し、全て馬券圏内に好走(4-1-3-0)。TCK女王杯・2着、レディスプレリュード・3着と大井の実績も十分だ。舞台適性についての不安は全くない馬ではあるが、この馬に関しては「使い詰め」の懸念が最大の不安点となる。春から夏にかけて地方交流4連勝と好調だったが、秋は3戦して3戦連続3着に敗退。2ヶ月で3レースを走っており、地方のドサ回りローテが堪えてきているのではないだろうか。

となれば、ローテーション・地方実績ともに問題の無いメイショウハリオが最上位と見るのが妥当か。今年は同レースで5戦目とゆとりをもったレース数。6月の帝王賞快勝後は休養し、秋初戦の前走JBCクラシックで5着。チャンピオンズCへは向かわず、ここを目標にしっかり調整されてきた臨戦過程は非常に好感が持てる点だ。

秋2戦目ということで前走叩かれた上積みもしっかり見込めそうで、同舞台である大井2000mの帝王賞を勝ちきった実績も大きなアドバンテージとなる。その帝王賞ではJRAでもG1を制したチュウワウィザードとテーオーケインズ、この舞台で最強を誇ったオメガパフュームを撃破して勝利しており、今回のメンバー構成なら苦戦するようなことはないだろう。

過去データからの傾向、照準の合った臨戦過程、高い舞台適性、力関係などが最上位の評価となるメイショウハリオが、ここはしっかりと勝ち切ってくれる可能性が一番高いと見て本命視するのが妥当に思える。