日本中央競馬は芝に力を入れているということで、ダートは地方との交流重賞の占める割合がレース数においても非常に重要になっています。しかしながら、近年は中央と地方でのレベル差というのが顕著になってきており、地方馬の勝ち負けというのは珍しいと言っても差し支えないような事態がおきています。それでも、メイセイオペラがフェブラリーステークスを勝利するなど、下地がないわけではありません。
そして、根岸ステークスに参戦してきた地方馬が例年よりハイレベルな印象を受ける今年であります。まずは地方交流重賞でもJRA勢を撃破した経験を持つブルドッグボス。この馬は昨年の夏から浦和に移籍した元中央馬です。現在の主戦は船橋所属の左海騎手と言ってよいかと思いますが、内田騎手でも一定の成績を残していることもあるように、鞍上を選ぶタイプでもないようです。また、今回騎乗する岩田騎手も中央時代に一度騎乗していますがスポット騎乗で見事に勝利を飾っており相性面でも文句は付けられないでしょう。
そして、ノボバカラも出走してきますがノボ軍団ファンにしてみると貴重なノボジャック産駒のラブバレット。こちらもブルドッグボス同様にJRA勢と渡り合っている岩手の強豪です。2年間乗り続けてきた山本騎手が現在船橋にスポット参戦中のため今回は松岡正海騎手へと乗り替わって出走してきます。先行馬のため中央の東京コースで無理なく前に行けるかという心配はありますが、オッズなども考えるとブルドッグボスよりも穴馬としては狙い目かもしれません。
中央勢からはカフジテイクやノンコノユメ、ベストウォーリアといった常連に加え、新興勢力のアキトクレッセントやマッチレスヒーローなども参戦を予定しており、多士済々といったところ。
1着馬にはフェブラリーステークスへの優先出走権が与えられるということで、ベストウォーリア以外は本賞金に余裕があるとも言い難いメンバー構成のため、前哨戦とは言え本腰を入れてきている陣営も少なくないのではないでしょうか。
年明け最初の東京開幕週ということで、見ごたえのあるレースを期待しています。