G1を目指す有力どころの始動は3月頃からということで、この時期の古馬G3競走はメンバー構成も中途半端になりがちですが、今週の東京新聞杯は安田記念の前哨戦を思わせるような豪華メンバーが登録してきました。G1馬だけで3頭の、さらに昨年の牝馬三冠皆勤出走で2連対しているリスグラシューも人気の一角となり、注目のレースとなりそうです。
登録してきたG1馬を見ると、前走で待望の復活を遂げたダノンプラチナ、昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬アドマイヤリード、そして2歳チャンピオンになって以降やや勢いを失いつつありますが、芝のマイルならまだ輝けるはずのサトノアレスが参戦を予定しています。
またそれ以外にも、中山金杯では人気を裏切る形になりましたが、改めて府中巧者の腕前をみたいダイワキャグニー、蹄葉炎からの劇的復活ということで脚部不安はついて回りますが、素質は一級品と見えるグレーターロンドンが登録をしてきており、現段階ではこの2頭が人気を集めているようです。
注目馬多数登録の大混戦になりそうなレースですが、今回狙いたいのがリスグラシューです。オークス5着、エリザベス女王杯8着と自身の平均戦績からは少し劣る成績を残してしまいましたが、2000m以下では3着以内を外したことがありません。桜花賞2着もある、キャリアの最も豊富なマイルが今回の舞台ということで、新馬・未勝利以来久々の牡馬相手とは言っても、それでオッズが多少下がるようなら妙味も有るというものです。
ここを叩いてマイラーズカップや阪神牝馬ステークスへ進み、春の大目標はヴィクトリアマイル、安田記念という流れに持っていきたいであろう能力の高い馬が揃っただけにボックスで手堅くいきたくもありますが、明け4歳のハーツクライ産駒ということで、成長力にも期待してリスグラシューから狙ってみたいと思います。