昨年の日本ダービーへは、新馬戦から共に戦い権利を勝ち取ったアメリカズカップで初出走を飾った松若風馬騎手。所属も栗東・音無厩舎ということで乗り馬には恵まれている方かと思いますが、他厩舎からの信頼も増してきており注目の若手の一人です。今週はそんな松若騎手に、先々も期待できそうな頼もしい3歳馬から2頭の依頼が来ています。
まずは、土曜京都10レースのエルフィンステークスに出走予定の栗東・矢作厩舎のグリエルマ。父はロードカナロア、母はチューリップ賞ではスイープトウショウ、桜花賞ではダンスインザムードの2着と牝馬クラシック路線でも活躍し、古馬になって京都牝馬Sで優勝したアズマサンダース。母の父サンデーサイレンスは11年連続でリーディングブルードメアサイアーとなっていますが隆盛の山場を越え減少傾向にある血統です。ロードカナロアとの組み合わせでどこまで上り詰めるかも注目の1頭です。ここまで主戦場は1400mとしてきており、マイルへの挑戦は今回で2度めになります。前回は阪神JFでの7着と満足行く内容とは言い難いものでしたが、前走の紅梅Sでは最後方から3着まで追い上げる末脚を見せ、マイルへの力強い可能性を示しての出走となります。
続いて、和田騎手の騎乗停止により舞い込んできたのが、きさらぎ賞のダノンマジェスティ。昨年の皐月賞馬アルアインの全弟で、1戦1勝馬ですが新馬戦では危なげない勝利を見せました。今回がピンポイントになるか結果次第で今後に繋がるかは不透明ですが、自厩舎の所属馬なので頑張ってもらいたいところ。
両馬とも勝ち負けできる能力、そしておそらく人気を背負うことになりますので、今週の結果が他陣営に与えるインパクトも大きいかと思います。今週だけではなく、今後の飛躍を考えるとここは何としても結果が欲しい松若騎手の騎乗、ぜひ注目してみてください。