冠名モズと聞いて思い浮かぶのは今ならやはり昨年エリザベス女王杯に優勝したモズカッチャンでしょうか。その他にもフランケル産駒のモズアスコットなども、阪神カップでは4着敗退で連勝こそ止まりましたが、イスラボニータを抑え1番人気に指示されており、まだまだ上を狙えそうな逸材です。
上記2頭の印象から、モズは勢いづくと中々止まらないという印象も強い昨今ですが、今週はダート界に殴り込みをかけるのがモズアトラクションです。日曜東京競馬場10Rの金蹄ステークスに出走を予定しております。栗東・松下厩舎の管理馬で、父ジャングルポケットは最近見かけることも少なくなってきましたがダートではアウォーディーやディアドムスなど大舞台でも成績を残しています。
モズカッチャンもモズアスコットも新馬戦を負けて未勝利から自己条件を使ってと、地道なステップアップを踏んでいきましたが、モズアトラクションはそれに輪をかけるように目立たない戦績でスタートしました。芝の中距離からデビューし、長距離へ挑戦するなど試行錯誤しつつ10戦したものの、勝ち上がることが出来ないままに未勝利戦が終わりましたが、そのまま1000万条件のダート1800mに出走してみたら一挙に4着と好走したのを皮切りに、その後はダートに絞って500万下を2連勝、さらに1000万下条件まで勝利し、11連敗の後3連勝中と、まさに馬が変わったような活躍をみせています。
昨年12月からのコンビで2戦2勝で結果を残している鮫島駿騎手がこの馬に帯同し東京にやってきます。距離が2100m、かつハンデ戦ということもあり、これまでとは舞台も条件もガラっと変わりますが、過去5年の勝ち馬の中には後のG1馬・アポロケンタッキーの名もあるだけに、勝てば大物という可能性も0ではありません。ダートの準OPということで注目度は低いかもしれませんが、ぜひ覚えておいて欲しい名前です。