今年アメリカで期待の種牡馬といえば引退レースのペガサスワールドカップを勝利したガンランナーが挙げられます。ドバイワールドカップを圧倒的1番人気で制覇したアロゲートも昨年末に引退しスタッドインしましたが、成長力という意味では疑問符がつく競走成績で終わっただけに、古馬になって進化を遂げたガンランナーにかかる期待は大きいといえます。
そんなガンランナーですが、初年度の交配相手には日本からフィドゥーシアの名前があがっていることがわかりました。重賞勝ちこそ取れなかったものの、母ビリーヴ譲りのスピード自慢の馬で、弟のジャンダルムもホープフルSで2着に食い込み、武豊騎手にも血統を見なければ短距離馬とは思えないと言わしめた成績を残しています。
その他にも、早期引退となったブランボヌールもアメリカに渡りキトゥンズジョイとの配合を予定しております。近年のノースヒルズ生産と言うと、アメリカンなイメージが定着してきたようにも思えますが、さらにビッグなニュースとしては、アムールブリエの今年の交配相手はフランケルを予定しているとのこと。
昨年は同じノースヒルズ同士、キズナを付けたアムールブリエでしたが今後は多様性を求める方針か、世界の主流の血統を入れる海外での種付けも今のところクラシック制覇には至っていません。キズナ、ワンアンドオンリーの連続ダービー制覇が僥倖としか言えないかもしれませんが、前述のように今年の種付け相手は超一流種牡馬が多数です。特にアムールブリエの母ヘヴンリーロマンスの産駒成績を見ると、この血統にかかる期待は大きいでしょう。まだまだ産駒の誕生は先の話になりますが、楽しみですね。