春のマイル王決定戦の安田記念と同じ舞台ということで安田記念を占う意味でも重要な位置付けにある東京新聞杯が、今週日曜に東京競馬場で行われます。出走頭数も16頭と揃ったのですが、メンバーもなかなかの素質馬が揃いました。
昨年の安田記念で4着と好走したグレーターロンドンを筆頭に、昨年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリード、2016年の朝日杯フューチュリティSの覇者サトノアレス、2014年の朝日杯フューチュリティSの覇者ダノンプラチナ、昨年の牝馬クラシックでは全レースで好走したリスグラシューなど、多くの実績馬が出走してきました。その他にもクルーガー、ガリバルディ、デンコウアンジュと言ったマイル重賞の常連組から、昨年の弥生賞を制したカデナなど、わくわくするようなメンバーが揃いました。
そんな中で私が注目しているのはハクサンルドルフです。ハクサンルドルフは前走1600万野甲斐路Sを勝利し、オープン入りを果たしたばかりの馬です。出走馬16頭中、前走がオープンでなかったのはハクサンルドルフただ一頭ということでパッと見では格下感が否めません。
しかしながら、3歳時にはNHKマイルに出走し6着と言う実績もあり、その時の勝馬メジャーエンブレム、2着馬ロードクエスト、3着馬レインボーラインというハイレベルなメンバーであったことからも、十分重賞クラスの実力の持ち主と言ってもいいでしょう。
鞍上は昨年リーディング2位の戸崎騎手で、日本人ジョッキーの中では、抜けた171勝を挙げた
トップジョッキーです。ハクサンルドルフにも2回騎乗し2着2回の成績を残しています。
今週は先週に引き続き東京でも木曜から雪が降り、この調子だと当日の馬場状態にも影響が出そうな気配です。ハクサンルドルフの稍重以上の成績は「2-1-0-1」と優秀で、前走の甲斐路Sでは雨が降る不良馬場の中でしっかり伸びて快勝しております。ある程度馬場が重くなっても走ってくれそうです。
実績的には他馬に劣りますが、その素質は決して劣らないのに加え、トップジョッキー戸崎騎手の騎乗、さらにというプラス要素も十分にあるのですから、今回の東京新聞杯でも十分に勝負ができるのではないでしょうか?
ということで東京新聞杯は、オープン昇級初戦でも好走条件が多いハクサンルドルフを思って狙っていきたいと思います。