競馬の花形といえばやはり3歳クラシック路線と言えますが、それが全てではないというのが近年の別路線の盛り上がりからも見られます。特にスプリンターの絶対的なスピード能力が種牡馬としてのトレンドとして需要が高まっているように思えます。
そういった意味で、日本と相性のいい北米でも成功例を見せているスキャットダディの血統は、日本でも需要がかなりあると思われ注目の1頭となっているのが、まだ9歳と種牡馬としては若い世代からスタッドインを果たしたカラヴァッジオではないでしょうか。
日本軽種馬協会が導入を発表し、昨年のクリスマスイブに無事に静内種馬場に到着しています。
父スキャットダディ、母メッコホクテという血統の米国産馬で、現役時代はA・オブライエン厩舎からデビューし、イギリスのG1のコモンウェルスS、アイルランドG1のフェニックスSなど重賞5勝を含め通算10戦7勝という戦績となっており、芝1200mでのスピードを産駒にも受け継げるかどうか期待が高まります。
スキャットダディ産駒では、日本でもミスターメロディが高松宮記念を制しており、日本の高速馬場適性も実証済ということもあり、生産者としても安心して種付けできる下地がすでにできています。
北米の年度代表馬のジャスティファイも輩出しているスキャットダディの血統だけに、先々はサウジやドバイで活躍する産駒も日本で誕生する可能性も秘めており、初年度の種付け料300万円は日本国内で良血の種牡馬がそれよりも低い価格帯で種付け料を設定しているケースもある中ではやや強気ともいえる設定だけに、先々が楽しみな種牡馬の1頭といえそうですね。