中京の日曜メインは古馬中距離路線のハンデ重賞、日経新春杯です。ここ2年は中京開催が続いていますが、いよいよ来年から京都に戻るということで中京での開催は今年はラストとなります。
中京の舞台適性を重視するなら狙いたいのはハーツクライ産駒の6歳牡馬プリマヴィスタです。超高速馬場となっていた昨年5月の中京開催時、今回と同じ条件となる2200mの三方ヶ原Sで2分9秒0というコースレコードで快勝している実績は魅力。加えて2021年の3月にも同じく中京2200mの熊野特別を3馬身差で快勝しているように、中京2200mは絶好の条件。
全成績はこれまで27戦して4勝しかしていないという中、中京2200mに関しては、3戦して2勝と好成績。一度の負けも4着ながら3着馬とはクビ差でしたのでこの条件はとにかく走ってくれる馬です。中京2200mでの開催というのは、プリマヴィスタにとっては歓迎でしょう。
また、今回鞍上は初騎乗のM.デムーロ騎手となりますが、そのミルコ騎手も中京は得意な騎手。先週までの中京競馬場での累計の勝率は20.9%と好成績です。今回武豊騎手、福永騎手、川田騎手、松山騎手といったトップジョッキーも参加しますが、いずれも中京競馬場での累計勝率は20%に届いていません。直線の長い急坂ではしっかり追ってくれるイメージがありますし、スパイラルカーブで加速がついた状態で直線を迎えられるので、控えてラストの末脚を活かす競馬をしたいプリマヴィスタにとっては有利に働きやすいコース形態とも言えるでしょう。
中京重賞戦線に果敢に挑んだ昨年でしたが、掲示板にも載れない不甲斐ない結果に終わったプリマヴィスタ。得意の中京2200mという舞台で中京巧者のミルコ騎手とのコンビとなれば、悲願の重賞初制覇のチャンスも十分でしょう。
ということで今年の日経新春杯は、人馬ともに“中京巧者”であるプリマヴィスタ✕M.デムーロコンビの高いパフォーマンスに期待したいと思います。近戦の順位や内容、各メディアの前評判の見る限り今回は伏兵的な立場での参戦が濃厚。絡んでくれば一気に配当が上がる妙味ある1頭となりそうです。ここは激走期待の穴馬として注目したいと思います。