【東海ステークス2023予想】ダート界の〝新星〟登場か?JRA初重賞も期待

中京競馬の日曜メインはダート路線の主役候補達が集まる「東海ステークス」が行われます。このレースを勝った勢いでフェブラリーステークスを連勝した馬には、2019年のインティ、2015年のコパノリッキー、2013年のグレープブランデーなど多数。今後のダート重賞路線を占う上でも見逃せない一戦となります。

今年の出走馬は15頭で、前走浦和記念を快勝したクリノドラゴン、プロキオンステークスの勝馬ゲンパチルシファー、昨年のチャンピオンズカップで7着のスマッシングハーツ、同じくチャンピオンズカップで9着で一昨年の勝馬オーベルニュなど、既にダート重賞戦線で活躍中の馬が多く出走。

好メンバーが揃った中でとくに注目しているのは、この東海ステークスが初重賞となる4歳牡馬のウェルカムニュースです。

ウェルカムニュースは今回出走している15頭中で一番若い4歳馬。芝路線と比較するとベテランが長く活躍するダート路線ですが、ここで好走して今後のダート路線を牽引していってもらいたいところです。ただ、今回同馬に注目しているのは単に若いだけではありません。2戦目の未勝利戦と前走のレースはとくに好内容でした。

デビュー戦の芝レース・7着後は、2戦目の未勝利戦で今回と同じ中京1800mダートに出走。ここでは2着馬に8馬身差で快勝し、3着馬とはさらに9馬身差と圧倒的な力の違いを見せつけました。上り3ハロンの比較でも2番目の馬と1.1秒差、3番目の馬とは1.8秒差で、素質馬が揃っている中央競馬のレースでこの着差は素質が抜けています。

衝撃的なダート戦勝利を果たし、その後も勝ち負けしながらダート7戦目の3勝クラスの前走・竹田城Sを勝利しオープン入りを達成。クビ差の2着となった1番人気ハイエンドも相当な素質馬で、先行して抜け出したウェルカムニュースを直線で差し切ったように思えましたが、ウェルカムニュースは食い下がり差し返して快勝。

ダートは【4-1-1-1】と堅実で、当舞台では2戦1勝、3着1回と好成績です。ハイエンドを差し替えして勝ちきった前走の内容から、重賞初挑戦となるここも相手なりに走れていいでしょう。

ということで東海ステークスは、ダート界の新星ウェルカムニュースが、その素質で初重賞初制覇を果たしてくれることに期待したいと思います。