【フェブラリーS予想2018】テイエムジンソクが抱える3つの不安材料とは?

JRAの開催するレースの中でも上位に位置するのが重賞レースであり、その中でも頂点に君臨するのがG1です。同じ重賞レースでもG2, G3はG1へ向けた前哨戦とされるレースも少なくありません。前哨戦から本番へというローテーションは体系付けられたものでもあり、前哨戦で好結果を残した馬は本番でも人気になります。

今週は一年で最初のG1であるフェブラリーステークスが開催されます。対抗馬たちも豪華な面子が揃いましたが、今回メインとなるのはやはりゴールドドリーム、テイエムジンソクの2強対決と見て良いでしょう。

チャンピオンズカップではゴールドドリームの末脚に差されたテイエムジンソクですが、今回は前哨戦の東海ステークスを勝利してここに挑みます。主戦の古川騎手は、きさらぎ賞でサトノフェイバーを勝利に導きクラシックへの道を切り開いた良い流れを持っており、気持ちよく挑めることでしょう。ただし、テイエムジンソクには気になる点が3つほどあります。

まずは前哨戦で逃げて勝利したという点。少し前ですが、生粋の逃げ馬とはいえないビッグアーサーがセントウルステークスを逃げて勝利したものの、本番のスプリンターズステークスでは包まれて出られないまま惨敗を喫しました。逃げて勝利してしまうことで、本来の走り方・乗り方を見失ってしまうという危険性をはらんでいるのではないかと思います。ゴールドドリームよりも前で競馬をすることに変わりはないだろうとは思いますが、前に目標とすべきコパノリッキーがいないことから、今回も逃げるのかはたまた普段通り2,3番手からいくのか、ますます乗り方は難しくなりそうです。

そして、クロフネ産駒という点も不安要素となっています。クロフネの現役時代から考えると意外に思われる方も多いかもしれませんが、ホワイトフーガのJBCレディスクラシックといった地方の例外はあるものの、中央での成績に限るとG1馬は芝でしか出していないという傾向があります。

そして最後の3点目が、東京コース初挑戦という点。鞍上の古川騎手も栗東所属ということで関東での騎乗は多くありません。対するゴールドドリームの鞍上は、洛陽Sで測ったように差し切ったサトノアーサー、共同通信杯ではテン乗りでサトノソルタスを2着に持ってくるなど、相変わらず手綱の冴え渡るムーア騎手です。

今回はどちらに軍配があがるのか、2018年はじめのG1も注目の一戦です。