登録10頭と少ないメンバー構成ながら、先々が期待できる馬たちの参戦が予定されているのが、今週土曜東京のメインレースに組まれている4歳以上オープンの「白富士ステークス」です。
昨年はジャックドールがこのレースを勝利後にG2を2勝、一昨年の勝ち馬のポタジェは大阪杯を穴人気で制するなど、ここ2年は重賞戦線で高いレベルで活躍を見せている馬を輩出しており、今年も血統面含め魅力的なメンバーがそろいました。
明け4歳勢では高額落札馬としての印象も強いドーブネが芝1800m戦連勝からの参戦となっています。2歳時と比べると距離適性も伸ばしてきている印象もありますが、今回はさらに1Fの距離延長となる中で人気を背負うだけに、主戦の武豊騎手も乗り方に一工夫が必要となってくるかもしれません。
そして未だキャリア3戦ながら、芝中距離中心のローテーションでローズS・2着の実績があるサリエラ。順調さを欠いてさえいなければ昨年は秋華賞、エリザベス女王杯参戦もありえた逸材で、逃げ・差し等自在性がある点も魅力の一頭です。先日の東海Sを制したシルクレーシングのオーナーの勢いも考えると上位人気必至ですが、馬券検討からは欠かせない1頭でしょう。
また、5歳馬からは中山金杯で穴人気となったカレンルシェブルが、今回は戸崎圭太騎手を確保しており巻き返しへの期待が高まっています。東京コースは勝ち星こそないものの、3戦して2着1回とまずまずの内容となっており、適性の高い舞台替わりは好材料。昇級2戦目で前進も見込めるだけに、明け4歳馬の最大のライバルはこの馬かもしれません。
ほかにも、前走の中日新聞杯で不可解ともいえる17着大敗を喫したトゥーフェイスも、4勝を挙げ得意としている東京コースへの舞台替わりは好材料。6歳馬のサトノフラッグは、これまで戦ってきたメンバーを考えれば菊花賞・3着の実績含め今回のメンバーでは格上といえる戦績を持っている1頭で、人気が落ちるようなら馬券妙味もありそうです。
少頭数だけに点数を絞って当てたいレースですが、上位人気の馬たちそれぞれに魅力があるレースだけに、軸馬選定が難しいレースとなりそうです。今年はどの馬が出世街道へと足を踏み入れるのか、最後まで目が離せません。