ヴィクトワールピサ以降、ドバイへ向かうステップとして重用されている中山記念。勝ち馬のみならず、昨年はこのレース5着だったヴィブロスがドバイターフを優勝したように、このレースを使うことに意味があると言っても良いほど、重要なステップレースに位置づけられるようになりました。
ドバイターフ連覇を目指すヴィブロスが今年も登録してきており、実績も考えるとここは人気濃厚です。ただ、先述のとおり昨年5着からでも結果を残してきていることから、ここはあくまで叩き台ということで中山記念の馬券を検討する上では軽視してもよいでしょう。そこで今回狙いたいのが、このレースを狙って登録してきた馬・サクラアンプルールです。
昨年の2着馬ということで舞台も合っています。前走・有馬記念では最下位に敗れましたが、最後の直線で致命的な不利を受けてのもので、直前まではいい手応えだっただけにそれがなければ掲示板内どころか馬券内も見えていた走りだっただけに、中山適性はやはり揺るぎないものがあります。
今回は目立つ逃げ馬としてマルターズアポジーが登録してきているためハイペースで引っ張ってくれるでしょう。そうなるとヴィブロスとの2強が目されるペルシアンナイトにも流れが向きそうですが、配当を考慮し人気の落ちるサクラアンプルールを軸に据え、ペルシアンナイトは相手として選択。ペルシアンナイトにとってはこの距離もこなせれば大阪杯へ向かう目も出てくるかもしれません。鞍上のデムーロ騎手はドゥラメンテ、ネオリアリズムでこのレースを連勝中ということで、今回は本命馬で三連覇へ向けて出走となります。
ヴィクトワールピサは末脚爆発で勝利したレースでしたが、ここ数年の中山記念の傾向を見ると4コーナーでは3,4番手あたりには付けておきたいレースとなってきているため、後方待機組の仕掛け方も見どころの一つです。