ミスエルテは先週G3, 牝馬限定と復活の要素十分なレース・京都牝馬ステークスへ出走しましたが残念な結果に終わりました。最後に勝利した2歳のファンタジーステークスとコースも距離も同じということで注目して見ていましたが、掲示板にも載れませんでした。出走前の記事でも触れたように、フランケル産駒が早熟である可能性をまた少し強めなくてはいけないかもしれません。
日本国内では分母自体の少ないフランケル産駒なのでミスエルテの前例で全てを判断するのは早計です。最も注目を受けるソウルスターリングの始動がまだですが、今週もぜひ参考にしたい馬・モズアスコットが阪急杯へと出走してきます。
前走の阪神カップではイスラボニータを抑えて1番人気に推されました。父はフランケル、母の父がヘネシーという血統は適性を素直に読むならマイル以下と予想されます。それを裏付けるように、2000mからデビューしましたが距離短縮し、マイル以下になってからは4連勝をし、前走で初の敗北となりました。フランケル産駒のデータが無いのは厩舎サイドとしても同じということで、まずは色々な条件を試している段階なのかもしれませn
相手関係は昨年の短距離界隈で最も活躍したレッドファルクスも登録してきています。反面、マイル王のペルシアンナイトは中山記念に出走と、大物は分散しての登場となりました。阪急杯は1番人気の勝率が過去10年で見て20%で、その内訳はロードカナロア、ミッキーアイルといったG3なら納得の面々。
一方モズアスコットは条件馬は卒業したもののオープンでの経験は少なく、前走の阪神カップのみ。調教師のコメントは安田記念を見据えた強気なものが出てきていますが、ここを勝利して得られるのは高松宮記念への切符であり、本賞金だけを見れば安田記念へは心許ないところ。モズアスコット自身の今後のローテーションも気になりますが、フランケル産駒が古馬になってどうなるのか、先に名を売った2頭がともに牝馬だったこともあり、性別が変われば傾向も変わるのか、見どころの多いモズアスコットです。ぜひ注目してみてください。