実績面では断然抜けた存在のサトノダイヤモンド。悪夢の凱旋門賞15着惨敗から国内復帰戦となる金鯱賞。ここで再び国内路線で軌道に乗せる為にも何とか結果が欲しいところ。
流石に菊花賞・有馬記念を連勝した時のデキにはないものの、能力は高い馬なのでこのメンバー相手なら8分のデキでも十分勝ち切る事が出来るはずだが、問題は精神面。1週前の調教では格下相手において置かれるなどらしくない一面も。
凱旋門賞でのダメージが残っているとすれば身体的な面でも不安が残る。5歳の初戦、帰国後の初戦、真価が問われるここが最大の焦点になってくる。
サトノダイヤモンド本命視はリスクが高い?懸念される“精神的ダメージ”は如何に?
馬券戦略を考えると、調教内容や間隔からして今回はサトノダイヤモンドに全幅の信頼を置くのは少しリスクが高い気がする。池江厩舎なのでその辺りのアフターケアは万全に施してきているとは思うが、精神的ダメージが懸念される以上は重い印は打ちづらくなる。実際に走ってみなければ分からない部分が多いため、初戦となる今回は評価が非常に難しいところだ。
サトノダイヤモンドの潜在能力からすれば、今回のメンバーはそこまで苦戦するような相手ではないが、凱旋門賞のショックが拭いきれていないとすれば、相手云々ではない。但し、今回は国内での競馬なので、慣れない海外遠征が原因で精神的な問題を抱えているとすれば、逆に良い方向へ進む可能性もある。相手関係がそこまで辛くない今回の一戦は、陣営によるポジティブ心理療法といった意味合いももっているのかもしれない。
ここで復活の兆しが見えれば、大阪杯でも大いに期待できると言えるのではないだろうか?3歳時の活躍ぶりを見ているファンとしては何とか復活してほしい気持ちが強いという人も少なくないだろう。ここでしっかり結果を残す事が出来れば、今後再び最強馬に戻る事が期待出来る。今回は休み明けの一戦とは言え、結果が求められる一戦となる。強いサトノダイヤモンドのカムバックに期待したい。