今週は、昨年新設されたG1大阪杯に合わせて開催時期を秋から春に変えた金鯱賞が行われます。
個人的な意見を言えば、いくらG2とは言え、歴史あるレースをそんなに気軽に変えるべきではないと思ってしまいます。長年続けている本当の競馬ファンの気持ちを抜きにして、安易な考えで変えていくのは競馬ならではの楽しみを奪ってしまうんじゃないかと思うんですけどねえ。
まあ文句はこの辺にして、それでもG1大阪杯のトライアルになっているのですから、注目しない訳にはいきません。
今回注目したいのは、ブレスジャーニーです。ブレスジャーニーは、デビュー戦で大きく出遅れながらも、なんと32秒台の末脚を発揮し、3着にまで追い込んできた期待の馬です。新場戦で32秒台の脚は、私が20数年競馬を見てきた中でも一度も見たことがありません。とんでもない馬がでてきたものだと思ったものです。
その後、未勝利戦からG2・2連勝を含めて3連勝を果たし、一躍クラシック戦線の中心となった訳ですが、残念ながら怪我のために皐月賞、ダービーに出走できず、クラシック最終戦の菊花賞でようやく復帰を果たしました。
復帰したその菊花賞では結果は12着、その後のG3チャレンジカップが3着、有馬記念で12着と結果を残せておりません。しかし、デビュー戦で強烈なインパクトを与えた32秒台の末脚は今でも強く印象に残っており、怪物の復活を待っているファンも少なくないでしょう。
今回の金鯱賞は、G1大阪杯のトライアル的レースでありながらも出走頭数は9頭立てと手ごろな頭数ですし、サトノダイヤモンドを筆頭に、ダービー2着のスワーヴリチャード、昨年の金鯱賞を勝ったヤマカツエースと、9頭立てにしてはなかなかの馬が揃ってはおりますが、G1馬はサトノダイヤモンドただ1頭ですし、そのサトノダイヤモンドも日本でのレースはほぼ1年ぶりのレースということで、不安材料もあります。そのような状況ということであれば、プレスジャーニーの復活を見せるには、いいお膳立てができているレースといってもいいでしょう。
デビュー当時に怪物と言われた馬でも、その後怪我などがきっかけにそのまま結果を残せずに引退してしまう馬もたくさんいます。しかし、ブレスジャーニーは復帰後の菊花賞、チャレンジカップ、そして有馬記念とレースを使い、結果こそでていませんが、じわじわと競馬勘が戻ってきているように見えました。
復帰後叩き4戦目となる今回の金鯱賞で、怪物ブレスジャーニーが見事に復活してくれるものと予想し、頭で狙って勝負したいと思います。