東京競馬の日曜メインは「フェブラリーS」が開催。中央のG1馬こそ出走してこなかったものの、帝王賞を制したメイショウハリオ、全日本2歳優駿のドライスタウト、かしわ記念のショウナンナデシコと地方交流重賞のJpn1の勝馬が3頭。デビュー以来10戦連続連対で連対率100%のレモンポップ、昨年一番人気に推され6着だったレッドルゼル、昨年の2着馬テイエムサウスダン、同4着のソリストダンサーなど多種彩々のメンバーが揃いました。
そんな中で有力視しているのは、6歳セン馬のアドマイヤルプスです。今回はレモンポップが東京巧者として注目されていますが、アドマイヤルプスも負けず劣らずの東京巧者。キャリア全15戦中11戦が東京コースで、【3-4-0-4】。全5勝のうち3勝を東京コースで挙げており、この舞台はベストでしょう。
ただ、昨年秋に復帰後は、得意の東京ダートばかり3戦したものの9着、7着、11着と全く結果がでていないため、前評判は低め。舞台適性の高さだけで買うにはやや心もとない臨戦過程です。とは言え、根岸Sから連続して騎乗する内田騎手とのコンビには激走気配十分。内田騎手とは今回が3回目のコンビで、最初のコンビ戦となったオアシスS・2着はとくに好内容のレースでした。
先行したアドマイヤルプスは、先に抜け出した勝馬からワンテンポ遅れて追い上げたものの前が詰まり、このまま馬群に沈むかと思われたラスト100mで内田騎手のムチに反応。まるで二段階加速かのように伸びてクビ差の2着に好走。上がり時計の比較だけでは勝馬の方が勝ってましたが、ラスト100mだけで言えば勝馬を凌駕するほど速かったのです。
この時のレースが内田騎手との初コンビでフェブラリーSと同じ東京1600mだったことから、前走で後方のまま伸びなかったのは距離が合わなかったと考えれば、今回の1600mでこそコンビ力が発揮されるのではないでしょうか。今回は初ブリンカーを装着します。初のG1で初のブリンカーで人気も落ちている今回は、一発勝負にくるはずです。
ということでフェブラリーSは、アドマイヤルプスと内田騎手のコンビに初ブリンカーで二段階加速が成功すれば、このG1で最高の結果がでるはずです。