中山競馬の日曜メインは、今年で97回目を迎える歴史ある伝統レース「中山記念」です。大阪杯の前哨戦としても近年は注目を集めており、例年G1馬やG1で好走歴のある馬が参戦する傾向があります。
今年も昨年の秋華賞馬スタニングローズ、NHKマイルを勝っているシュネルマイスターや、G1で上位に来た実績のあるヒシイグアス、ダノンザキッド、モズベッロなどが出走してきました。
魅力的な実績馬が多いですが、今回注目しているのはG1の出走経験のない4歳牡馬のショウナンマグマです。
実績的には一枚落ちる存在となりますが、同馬の魅力は何と言っても1800m戦の実績。これまでのキャリア3勝は全て1800mで、唯一の重賞実績も1800mのラジオNIKKEI賞で2着となっています。
前走の東京新聞杯は最下位の16着に大敗しましたが、中団からの競馬となりマイルの忙しいペースも合わなかった印象。昨年末に今回と同じ舞台である中山1800mで行われたディセンバーSでは、先行策から抜け出して勝利。レースは逃げたノルカソルカを見ながら番手から追走し、4コーナーで並んで直線抜け出すと、後続を突き放して快勝。
その前は東京2000mのオクトーバーSで13着に敗れていましたが、中山に替わって変わり身を示してきました。やはりこの馬は1800mでこそ、そしてディセンバーSを快勝しているように中山の舞台なら再び変わり身が期待できるでしょう。今回の出走馬14頭を見渡してみてもこと1800mの実績ならば、ショウナンマグマは上位の存在。そこに相手がG1実績馬であっても上位に食い込めるチャンスは十分にあると考えます。
さらに今回は、昨年のパンサラッサのような強い逃げ馬は不在ですし、ショウナンマグマ自身、前走が16着と大敗もしているため、案外楽に先行できるはずです。そうなれば、2走前の今回と同じ中山1800mだったディセンバーSのような強い競馬で前残りをする可能性も十分にあるはずです。
ということで、今年の中山記念は1800mの申し子ショウナンマグマが、人気や実績を度外視して穴を開ける可能性は十分にあると期待して応援したいと思います。