前走AJCCでは、見事に先行抜け出し策で快勝したダンビュライト。2番人気に支持された一戦で見事期待に応えました。ここで期待に応えなかったらどこですると言った感じでしたが、2着ミッキースワローに2馬身差をつけ、きっちり期待以上の走りを見せてくれました。本賞金を加算し、ローテーションが非常に楽になったダンビュライトは、前走後は大阪杯を目標に入念に仕上げられました。今週の追切で更に気配は上昇するでしょう。
さすがにG1だけあって強敵が揃いましたが、完全覚醒した今なら十分勝ち負けになるでしょう。しっかりここまで調教で能力がアップしてきたので、非常にバランスの取れた良い馬になった印象があります。昨年の今頃あった非力な面も解消された印象を受けます。
なんと言っても前走のAJCCの勝ち方が良かったのもこの馬を推したい理由の一つです。レースではスタート直後にハナをきって行きますが、外からマイネルミラノが競って先頭に立つと、これを行かせて後ろから突いてスローに落とさせませんでした。逃げたマイネルミラノの離れた番手で進め、3番手以下とも4~5馬身程度差をつけ単独2番手で進めます。3~4コーナーから後続がロングスパート気味に仕掛けてきますが、我慢して4コーナーからジワジワと伸びて直線で先頭を交わすと後続を寄せ付けること無く2馬身差をつけ快勝。
鞍上のM.デムーロ騎手の好騎乗があっての快勝だったと言えますが、馬がここまで応えてくれるようになったのも高く評価したい点です。前走から2か月が過ぎましたが、更なる上積みを重ねているダンビュライト。阪神2000mは、2走前のサンタクロースSを快勝した相性の良い舞台でもあります。特に重馬場も苦にしないタイプなだけに、天気は雨でも晴れでも能力は発揮出来そうです。
昨年のクラシックでは皐月賞3着、ダービー6着、菊花賞5着と勝ちきれない競馬が続きましたが、近走は好調で成長を感じる今はまさに買い時。連続好走に期待です。