JRAによる海外馬券発売の2018年第一弾であるドバイミーティングが今週土曜に開催されます。海外ブックメーカーと日本でのオッズのギャップが出てくるところから日本馬への応援馬券が買われていることがよくわかります。2016年の凱旋門賞から始まったこの制度も、回を重ねるごとに応援からリアルな予想よりにシフトしていくと考えられていますが、今年のドバイワールドカップのアウォーディーがどう評価されるかに注目しています。
武豊騎手騎乗で、昨年に引き続きドバイワールドカップに出場することになったアウォーディー。昨年は人気・実力ともにピークにあった怪物アロゲートが1強オッズを形成するなか、日本馬で最先着して5着とまずまずの成績を残しました。今年はそれに比べれば、そこまで抜けた力の持ち主はいないように思います。
今年は登録10頭と少頭数でのレースになり、その中で8歳は最年長での出走になります。昨年よりもレースレベルが低いだろうと見ても、アウォーディーのこの一年間のパフォーマンスもピークを越して下り坂と判断せざるを得ない戦績。その一方で、今月17日に行われた国内最終追いきりでは絶好の動きを見せ、年齢による衰えのないところをアピールしました。
昨年に比べ小粒とは言えペガサスワールドカップ2着のウエストコースト、メイダンで前哨戦を叩き1,2着と順調なサンダースノー、ノースアメリカの2頭などやはりドバイワールドカップという大舞台なので侮ってはいけないメンバーもいます。勝利から遠ざかっていることや、最年長ということなど買わない理由も多くあれど、調教で好調な所、ドバイワールドカップには日本から唯一の出走であること、鞍上の人気から意外と配当もつかない可能性も見えてきます。
最終的なオッズはどうなるかわかりませんが、出走する以上チャンスは残されています。ラッキーライラックの桜花賞前に松永幹夫厩舎へ華を添えるかもしれません。