今週開催のドバイシーマクラシックに日本からはサトノクラウン、レイデオロ、モズカッチャンの3頭が参戦を予定しています。レイデオロは父に、モズカッチャンは母の父にキングカメハメハを持っており、キングカメハメハの血がドバイでどこまで通用するのかに注目が集まります。
2頭ともに京都記念では人気を下回る結果に終わってしまっただけに、今回こそという思いは一層強いはずです。国内ではディープインパクトと双璧を為す種牡馬であるキングカメハメハですが、ヨーロッパの一流繁殖牝馬が種付けのために来日するディープインパクトと比べると一枚格の落ちることは否めません。特にミスタープロスペクター系のキングカメハメハは希少性で勝負が出来ない以上、絶対的な実力を示す必要があるため、今回の舞台は絶好のチャンス到来となるでしょうか。
日本からはどうしても応援が入るためサトノクラウン、レイデオロ、モズカッチャンが多めに馬券が買われることになるかと思いますが身銭を切る以上、外国馬も見落とさないように注意したいところ。そこで今回はご存知のかたも多いでしょう穴馬に注目したいと思います。
昨年のジャパンカップにも参戦し、最後方から5着まで追い上げてきたガリレオ産駒・アイダホです。凱旋門賞では逃げて8着、ジャパンカップでは追い込んで5着と自在の脚質で人気を上回る内容の競馬を見せています。そして管理厩舎は名実ともに世界トップクラスのオブライエン厩舎。G1未勝利馬とは言え、今年のメンバーならレーディングでみても勝負になると名伯楽が判断しての出走と言えるでしょう。
鞍上もジャパンカップから引き続きライアン・ムーア騎手が務めます。ムーア騎手といえば2016年の凱旋門賞でオブライエン厩舎が上位独占を成し遂げた立役者でもあり、このコンビが侮れないのは世界中の共通認識と言っても過言ではないでしょう。日本馬を軸に馬券検討する際にも、アイダホの存在は忘れないようにしておきたいですね。