「地方交流重賞はJRA所属馬が強い」というのがこれまでの常識ではありましたが、3歳ダート三冠路線の整備も行われた今後は、地方に良血馬や期待馬を預けようと考えるオーナーが増えるなど、傾向が変わってくる可能性もあります。
ただそれも先々の話であり、今年はまだJRA所属馬の牙城が堅いと思えますが、地方所属馬からも魅力的な馬が参戦を予定しているのが、今月15日水曜日に行われる船橋競馬場で開催される「ダイオライト記念」です。
地方交流重賞の舞台としてはレアといえるダート2400mという設定が馬券検討を難しくしている面もあるレースで、昨年はフリオーソ以来13年ぶりとなる地方馬のノーヴァレンダが勝利し、今年もそのトレンドが続くかどうか注目です。
JRA所属馬からは4頭が出走を予定しており、G1でも上位人気支持を受けていたグロリアムンディにはダート交流重賞に強い川田騎手、主戦を江田照男騎手が長く務めるテリオスベル、世代から強いダート馬の出てきた4歳馬からペイシャエスには南関東の競馬を知り尽くしている戸崎圭太騎手、そして新星誕生なるか注目のホッコータルマエ産駒メイショウフンジンには酒井学騎手騎乗で登録があります。
昨年のノーヴァレンダは5番人気での勝利となりましたがそのときの3着馬であるミューチャリーに今回は注目したいと思います。
昨年9月の日本テレビ盃で13着と思わぬ大敗を喫してから秋は思い切って休養となっており、今回は半年近くぶりの復帰初戦となります。
強調材料としては、長期休養明けかつ前走大敗からオッズが今回は下がる点と、昨年のレース内容から舞台設定が合っている点が挙げられます。
ケイティブレイブやダノンファラオ、チュウワウィザードが参戦していた頃と比較すると今年のJRA出走予定馬はやや相手関係が軽いだけに付け入る隙は十分とも思え、地方馬台頭を再度期待してミューチャリーから今年は狙ってみたいですね。