高知競馬というと、競馬ファンにとっては連敗記録が話題になったハルウララや女性騎手の先駆けといえる別府麻衣騎手の名前が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。また、先日福永祐一調教師が引退し、今後は新たな道を歩むことになった福永洋一記念が行われる競馬場としても知られています。
そして、14日火曜日には、高知競馬場のダート1400mで交流重賞「黒船賞」が開催されます。過去の開催を振り返ると、2021年に勝利したテイエムサウスダンはその後にフェブラリーSで2着に入るなど、飛躍のきっかけとなった実績があります。また、2018年には地方所属エイシンヴァラーが2着キングスガード、3着には後にJBCスプリントを制したブルドッグボスなどの強豪を降して勝利するなど、地方交流重賞のG3といって侮れないレースが繰り広げられる可能性も期待できるレースです。
今年はJRA所属馬から5頭が出走予定となっていますが、明け4歳馬の参戦がなく、5歳馬のシャマルに新星誕生の期待がかかるメンバー構成となっています。ただ、ダート1400mに強いラプタスも参戦するものの、明け7歳で競走馬として衰えが見られていることから、今年も地方馬に勝ち負けが期待できるかもしれません。
昨年の覇者であるイグナイターも明け5歳となり、今年も参戦予定です。かきつばた記念勝利など、ダート1400mで圧倒的な強さを見せる馬であり、中央馬に人気が偏りがちなことを考慮すると、単勝に妙味があるかもしれません。黒船賞はこれまで地方馬による連覇はありませんが、3戦3勝と相性抜群の高知から快挙達成の可能性も十分。
NARグランプリの年度代表馬となった兵庫が意地を見せるか。イグナイターの走りに注目です。