中京競馬の日曜メインは古馬中距離G1路線を目指す馬たちが集結するG2「金鯱賞」が開催です。
この後の大阪杯や宝塚記念、海外G1戦線へと繋がる重要な一戦で、有力達の注目の始動戦となります。今年は12頭と頭数は寂しいですが、この後のG1戦線を占う上で見逃せないレースと言えるでしょう。
今年はやや混戦ムードでどの馬からでも買えそうな気配十分といった様相。そんな中で今回有力視したいのは、中山金杯・4着以来のレースとなるアラタです。
21年の4歳秋には自己条件4連勝と勢いをつけて福島記念で3着に好走。続く昨年の金鯱賞では8着と見せ場は作れませんでしたが、その後も着実に力をつけてきている1頭です。遅れてきた大物と鳴り物入りでオープン入りした後は勝ち星から遠ざかっていますが、近3戦は2000mの重賞で3戦連続掲示板内を確保しており安定しています。
とくに前走の中山金杯は、約2か月の休み明けでプラス24kgとデビュー最大の馬体重となっていた中で、前目に位置していた馬達を交わせずの4着でした。レースは前が緩めのペースに落として粘り込みを図る展開、かつ内の馬場がよく伸びる状況でした。大幅に増やした馬体ながらも、しっかり外から伸びて上位に食い込んできた内容は評価したいところです。
21年春もプラス12kgで臨んだ1勝クラスを快勝してから4連勝の勢いに乗っており、馬体の成長が見られた春という点では今回も共通しておりここは注目すべき一戦であると感じます。
どうしてもこれまで「ワンパンチ足りない」という印象が個人的にも強かった馬ですが、前走の中山金杯でも2段階的な加速で正攻法でもそこそこやれており、混戦ムードが漂う今年なら上位争いは必至に思えます。
ということで今年の金鯱賞は、6歳でもまだまだ成長途中のアラタが連勝街道を復活し、G1戦線に有力馬として活躍してくれることに期待して応援したいと思います。