いよいよ牝馬クラシック戦線がスタートします。先ずは牝馬クラシック第一弾の桜花賞。注目はなんと言っても4戦4勝の無敗の2歳女王ラッキーライラックでしょう。
これまでの実績や勝ちっぷりからして、桜花賞ではラッキーライラック包囲網が形成されることが予想されるくらい人気を集めることになりそうです。フルゲートでマークも厳しいレースともなればそう簡単には勝たせてはくれないでしょう。しかし、それを跳ね返すだけの力をラッキーライラックは持っています。
アルテミスSでは平均ペースで好位外を追走し、ペースが緩んだ3コーナーあたりからじわりと早めに仕掛けていって逃げ馬のサヤカチャンの外から伸びて抜け出して優勝。続く阪神JFでは中断を追走し、後ろからの競馬となりましたが、前半動かずスローペースからの決め手勝負に転じ、仕掛けが遅くなりやや出しきれなかった感はあったものの、1馬身弱の差を付けて快勝。前走のチューリップ賞でもスローペースでしたが、阪神JFの時とは違って離れた3番手と前目を追走。3~4コーナーで徐々にスペースを詰めていき、4コーナーの下りで勢いをつけて直線で追い出されると、しっかりと最後まで伸びて2馬身差をつける完勝を果たしました。
この近3戦のレース内容からも、クラシック戦線の主役はこの馬で間違いなし。ペースは上がってもよいし、落として再加速する競馬にも対応でき、脚も持続力があります。前走のチューリップ賞では序盤で外からサヤカチャンに寄られて下げるシーンがありましたが、掛かること無くしっかり最後まで折り合っており、気性も非常に良い馬です。
ライバルにはチューリップ賞2着のマウレアと3着のリリーノーブル、シンザン記念の勝ち馬アーモンドアイなどが有力対抗馬として注目されます。アーモンドアイ以外の2頭は前哨戦で完敗を喫しているだけに、本番の桜花賞でどこまで上積みが出来るかがカギになりそうです。
シンザン記念で牡馬相手に強い勝ちっぷりを披露したアーモンドアイとは初対戦となりますが、1月のシンザン記念以来3か月振りのレースとなるので、その分仕上がりがどうかがポイントになってきそうです。
何れにせよ、現状ではラッキーライラックを軸とした馬券で勝負していくことは避けられないと思いますし、距離的にオークスの舞台も合いそうなだけに、オークスまでは買えると見ております。あとは勝てるかどうかというところくらいで、大きく崩れる姿は想像しにくい馬です。