3歳クラシックにおいて牡馬・牝馬ともに目玉となるのがダービー・オークスで距離設定はいずれも芝2400mになります。根幹距離の長距離に分類される距離ですが、JRAの古馬G1においては秋のジャパンカップしか設定されておらず、ここを主戦場とする競走馬にとって春は雌伏のときとなっていました。
そんな中で光明となったのが海外開催となるドバイシーマクラシックです。遠征というリスクは付いて回るものの、長距離の大舞台に出走したい陣営にとってはうってつけの選択肢となりました。
3歳ながら天皇賞(秋)、有馬記念と連勝を果たし、今年4歳となったイクイノックスはここを2023年の始動戦としました。
父キタサンブラックは武豊騎手とのコンビで凱旋門賞出走が叶っていたら面白い1頭だっただけに、父の出来なかった海外G1への遠征を息子が叶えられたというだけでも感無量の展開ですが、1番人気想定で休み明け初戦ということもあり、馬券検討という観点からは疑ってかかるのも手と言えそうです。
海外遠征経験済でかつ結果も残しているウインマリリンが今回も伏兵扱いのオッズとなりそうで、ここ2戦で手の内に入れているレーン騎手が引き続き騎乗という点からも買い材料が多い1頭です。
先行か5, 6番手という好位置につけて結果を出してきたウインマリリンを、前走の香港ヴァーズでは最後方といえる位置取りから豪快に追い込んで勝利しており、ここにきて自在性も身に着けてきているのも魅力です。
昨年のこのレースの覇者であるシャフリヤールも参戦を予定していますが、イクイノックスとともに1, 2番人気に押し出される可能性が高いだけに、オッズが思ったほどあがってこないであろうウインマリリンの走りに注目したいですね。