昨年春の3歳牝馬クラシックを沸かせたソウルスターリング、リスグラシューが久々の再戦を迎える今週の阪神牝馬ステークス。桜花賞では圧倒的1番人気を受けながら3着に破れたたものの、オークスで見事巻き返して世代女王の座を確立したソウルスターリングに、桜花賞・オークスともに3番人気に支持されたリスグラシュー。
昨年G1を勝利した明け4歳勢はアルアインの京都記念、ペルシアンナイトの大阪杯、アエロリットの中山記念と連対が精一杯というところで、その他レイデオロ、キセキ、モズカッチャン、ディアドラ、レーヌミノルは苦戦を強いられています。一方で大阪杯ではスワーヴリチャードが勝利し、上位も4歳勢が独占と世代レベルの高さは否定できないものとなっています。
先述のスワーヴリチャード以外にも京都記念ではクリンチャーが勝利したように、この層の厚さは既存の勢力よりも昨年苦渋を舐めた馬たちこそ巻き返しの可能性を秘めているということかもしれません。そういった意味では、オークス制覇以降は物足りない内容の続くソウルスターリングは危険な人気馬とみなすことができそうです。
ソウルスターリング以外にも4歳馬が人気を形成しそうな阪神牝馬ステークス、過去10年のうち4歳馬は6回優勝していますが、ここ3年は連続で勝ちを逃しています。馬券圏内には絡んできているため不利になったということではなく、一昨年行われた1ハロンの延長が最後のもう一伸びに影響している可能性もあります。
特に今年は人気上位を選ぶと4歳馬だらけになりそうですが、それでは配当に期待できないということで、穴には芝マイルで人気以上に来ることの多いデンコウアンジュに注目しています。アルテミスステークスでは圧倒的人気だったメジャーエンブレムを11番人気で下し大番狂わせをみせ、昨年もヴィクトリアマイルではアドマイヤリードの2着に入りました。人気のないときは妙味もあるため、警戒の必要な馬です。