今週開催されるドバイ国際競走の9Rで開催されるメインレースは高額賞金レースとしても知られるドバイワールドカップです。例年日本からも有力馬が参戦していますが、今年は特に出走頭数が目立つところで、15頭中8頭が日本から参戦となっています。
昨年のドバイターフを勝利した芝のG1ウィナーながら今年サウジカップを優勝し、ダートでも行けることを示したパンサラッサ、昨年の皐月賞馬ジオクリフ、昨年のジャパンカップ優勝馬ヴェラアズールなどの芝のG1馬に加えて、ダート路線の強豪であるテーオーケインズ、ジュンライトボルト、カフェファラオ、ウシュバテソーロ、クラウンプライドも出走しており、誰が勝ってもおかしくない状況となっています。
その中で、今回最も注目しているのが昨年の皐月賞馬ジオクリフです。
ジオクリフは、前走のサウジカップで初めてダートを経験し、パンサラッサを追いかけて2番手でレースを進めていましたが、直線で伸び切れず4着に敗れました。
しかし、改めてサウジカップでジオグリフに先着した3頭を見ると1800mでの距離適性の差が出た結果という印象を受けます。ジオグリフ自身1800mの札幌2歳ステークスを勝利してはいますが、本領を発揮するのはやはり、2022年の年度代表馬イクイノックスにも勝利した皐月賞での2000mでしょう。
今回はサウジカップ出走馬以外にも強豪が揃っていますが、ヴェラアズールは更に長い距離が得意で、ダート中距離では芽が出ず芝に転向した競走馬で、ジュンライトボルトやテーオーケインズといったダートG1馬たちも、ドバイの速いダートを考慮すると2000mという距離は不安要素となりそうです。
更に外国馬を見ても2000mよりは短い距離に実績がある馬が集まってきているだけに、距離設定を考えるとジオグリフが最も適性を持っているように思えます。
以上のことから、ドバイ国際競走のメインを彩るドバイワールドカップでは、皐月賞馬ジオグリフがサウジカップ4着から逆襲で栄冠に輝いてくれることを期待して応援したいです。