中央競馬所属のダート馬にとって3歳春は大目標の見つけづらいシーズンとなっていましたが、今後はダート路線が整備されていくことが発表されており現在は雌伏のとき。

また、海外ではサウジアラビア、ドバイなど高額賞金が設定されたダートレースが増えてきたこともあり、芝からの転向ではなく最初からダートを目指していく競走馬も増えていくのではないでしょうか。

そういった意味で今後の位置づけが大事になりそうなのが土曜中山10レースに組まれている3歳オープン戦の伏竜ステークスです。

過去5年のデータをみると、不思議と2着馬がその後出世するケースが多く、2018年のルヴァンスレーヴ、2019年のマスターフェンサー、2020年のテーオーケインズ、2021年のメイショウムラクモ、昨年のノットゥルノと、全馬が後に重賞、G1を制するまでになっており、今年もその傾向が続くのかも注目のレースとなっています。

連に絡む可能性が高そうな1頭として狙いたいのがエスポワールシチー産駒のカレンアルカンタラです。

栗東・新谷厩舎の管理馬で、これまでデビューから3戦は川田騎手騎乗で3戦2勝できましたが、今回は戸崎騎手とのコンビで挑む予定となっています。デビュー戦は4着に敗れたものの3, 4番手から抜け出す競馬で2連勝中と勢いがあります。

ロゴタイプ産駒ミトノオーがハナを切る展開が予想され、似た位置取りで競馬をしたいであろうジャスティファイ産駒ユティタムも見ながら競馬ができる点もカレンアルカンタラにとっては有利に働きそうです。

2着馬が大成するということは逆説的に素質馬がここで苦渋を舐める可能性が高いということで大物を頭に据えるのは警戒したほうがよいかもしれませんが、今後の動向も併せて注目したい一頭ですね。