今週土曜日の中山競馬場で行われるメインレースは4歳以上オープンのハンデG3・ダービー卿チャレンジトロフィーです。
近年は出世レースと言えるほどの勝ち馬を輩出していませんが、過去10年で見ると2013年トウケイヘイロー、2015年モーリスの名もあるレースで、そろそろ大物輩出の期待がかかるレースともいえそうです。
昨年11番人気でこのレースを制したタイムトゥヘヴンが今年も参戦を予定していますが、昨年の富士Sから掲示板に載れない競馬が5戦続いており、今年も伏兵扱いでの参戦となりそうです。舞台設定は合うだけに人気があまりに落ちるようなら馬券妙味もある1頭と言えるかもしれません。
先々G1で勝ち負けできそうな素材として注目したいのが、ワンパンチ足りない競馬が続くエピファネイア産駒のジャスティンカフェです。
昨年の湘南S勝利後はサリオス相手に2着に入った毎日王冠や、ゴール前で前が詰まる不利がなければ上位入線も見込めたマイルチャンピオンシップ6着など惜しい競馬が続いています。
今回注目したい理由としてルメール騎手を鞍上に迎えた点があります。
ルメール騎手といえば2005年の有馬記念で本来は追い込み脚質のハーツクライを先行させて、ディープインパクトを破る大金星を始めとして数々の栄冠に輝いてきた騎手でもあり、後方待機から末脚を伸ばす競馬を続けてきているジャスティンカフェに新たな一面を見せてくれる可能性もあります。
それだけに鞍上人気もあるため上位人気が想定される点はハンデ戦だけに気になるところですが、このレースをきっかけに大舞台へ羽ばたけるか、まずは重賞初勝利に期待したいところです。