【大阪-ハンブルクC予想2023】距離延長はプラスのククナ!OPクラスでさらなる前進あるか?

競馬において400mで割り切れるコース設定を「根幹距離」、その反対に1400mや1800mなど根幹距離以外を「非根幹距離」と呼ぶことがあります。スプリント・マイル・中距離・長距離といった根幹距離の間を埋めるように設定される非根幹距離開催のレースですが、中でも特殊な舞台で開催されるのが、今週土曜の阪神10レースに組まれている4歳以上OPハンデ戦、大阪-ハンブルクカップです。

近年は頻繁に距離が変更されるレースですが1400mから1200mに短縮された後、2021年に2600mへと大幅に延長されました。過去のデータもあまり蓄積されておらず、難解なレースと言えそうです。

明け4歳馬は2頭が参戦を予定しており、条件クラスをまだ卒業できていないアーティットが格上挑戦で岩田望来騎手を確保して挑む予定となっています。

2歳デビュー時にはルメール騎手、3歳時には川田騎手や武豊騎手も騎乗しており、陣営の期待の高さが伺える一頭ですが、ハンデ戦に格上挑戦ということで斤量が恵まれる可能性は高く、阪神芝コースはまだ勝ちがないものの人気薄なら面白い1頭となりそうです。

もう一方の4歳馬、キズナ産駒のインプレスは主戦の鮫島駿騎手が引続き騎乗予定となっています。前走は条件戦卒業後の初戦としてはメンバーが強かった京都記念に出走し11着と人気を下回る結果となりましたが、相手関係が軽くなる今回は巻き返しが期待されます。

注目したいのが、この距離にしては珍しい牝馬の参戦で期待がかかるのがキングカメハメハ産駒のククナです。美浦・栗田厩舎の管理馬で今回は勢いのある川田騎手騎乗で挑む予定となっています。

芝2000m以下を中心に使われてきた競走馬ですが、3勝クラスに入ってからは後一歩が足りない競馬が続いていたところ、前走の早春Sで芝2400mへと大幅に距離を延ばしてクビ差の接戦を制しました。

鞍上を選ばず掲示板を外さない安定感から川田騎手への乗り替わりも問題がなさそうで、上位人気想定にはなりますが、馬券検討からは欠かせない1頭といえそうです。