堀厩舎といえば、外国人騎手がメイン、G1馬でも主戦といえる騎手をなぜか作らない、連続して同じ騎手がなぜかあまり乗らない、といったドライなイメージはあります。とはいえ、本賞金がクラシックに向けて不可欠だったドゥラメンテに石橋脩騎手を配したように、決してビジネスライクな人ではないんだろうな、と推察しています。
そんな堀厩舎から、またも古馬になって成長を遂げる・かつ2000mまでギリギリもつのではないか、と思える大器が現れました。とはいえ、身分はまだ準OP。ここを勝たないと、昨年のモーリスのような活躍はおぼつかない。
さっそくご紹介しましょう。今週日曜日の中山9R・初富士Sに登録しているキャンベルジュニアです。珍しくといってはなんですが、内田博幸騎手で挑みます。この馬では3戦2勝。唯一の敗戦が福島コース、ということもあり、やはり大器はローカルではやる気がでないんだな、馬が分かるんだなと感じましたね。
前走はムーア騎手で1番人気。きっちり1000万下を快勝。500万下ではありますが、府中の2000mも勝っているように、今年の秋が早くも楽しみな逸材です。想定メンバーからも今回も1番人気が予想されます。
そして、血統を確認してみますと、父エンコスタデラゴ、母メリート、母の父リダウツチョイス。見覚えのない名前が連なっていると思われますが、ヨーロッパでもなければアメリカでもない。豪州産なんですね。南半球産は半年成長が遅れるとはいいますが、昨年夏前に2勝しているように器が違います。そして、母父リダウツチョイスは短距離血統と目されていましたが、今年の中山金杯にも出走しているフルーキーを日本で出している種牡馬。今回は芝1800mですが、なんら問題はありません。
ここを勝てばおそらく昨年のモーリスと同じローテが組まれるはず。第二のモーリスなるか。できれば香港でもウチパクが見たいぞ!と思ってますので、一緒に応援しましょう。